ACC体験記 FILE024=ガメラさん
管理者 Hamaより
ネットでTEAM ACCの体験記を知った北海道にご在住のガメラさんがご自身の体験記をお寄せくださいました。
頭頸部の異変に早くから気づき病院で診療していただいたにもかかわらず発見にはかなりの時間がかかってしまったようです。
ボクが経験した経緯ととても良く似ています。
ボクもそうでしたが「まさか、顔ににガンが発症するとは思わなかった」というお気持ちだったと思います。
世の中にはまだまだ「顔に発症するガン」について事実を知らない方達がたくさんいます。
TEAM ACCの体験記が「顔に発症するガン」の啓蒙に繋がれば投稿者の皆さんも嬉しいのではないでしょうか。
それではガメラさんの体験記をお読みくださいませ。
ご感想がございましたらコメントを残していただければ嬉しいです。
<原発部位>右耳下腺
<ニックネーム>ガメラ
<性別>男性
<罹患年齢>41歳 手術は、44歳
(2017.08現在55歳)
<住まい>北海道札幌市
<病院>市立札幌病院
<体験記>
罹患は、多分41才の頃だと思われます。
というのは、41才の頃に、食事をする際に最初の1口を食すため口を開けると、右耳の下がズキンと痛くなった覚えがあります。それが耳下腺がんの最初だと思うからです。
当初は、まさかそんな病気だとは知らず、顎の噛み合わせのせいではないかと思い、歯医者に通いました。噛み合わせを矯正しても、当然痛みは治まりませんでした。
しかも、四六時中痛いわけではなく、食事の最初のひと口目だけでしたので、そんなに真剣に考えていませんでした。
この時、確かに右耳下に小さいしこりがあったような気がします。
その後、転勤で横浜に引越し、そこで、耳が悪いのではないかと思い、耳鼻科を受診しました。2002年頃のことでした。そこでは、症状を話したのですが、耳の中を見るだけでまったく問題ありませんという結果でした。
2003年に、札幌に戻ってきても、相変わらず痛みは変わらないので、自分なりにインターネットで調べてみて再度耳鼻科を受診することにしました。CT検査の結果で初めて耳のところに腫瘍らしきものがあることが分かり、市立病院へ紹介状を書いてもらい受診したところ、耳下腺に腫瘍があることが判明しました。
生体検査をした結果では悪性ではなかったのですが、主治医曰く、多分悪性だと思われるという話でした。
手術は、2005年5月、右耳のリンパ節も含めて郭清 しました。
手術は12時間近くかかりました。
手術を受ける前に「手術は良性だと3時間位で終わりますが、悪性だと9時間近くかかります」と言われました。
手術後目を覚ました際に窓の外を見たら暗かったので「ああ~、ガンだったんだな」と思ったのを覚えています。
手術後の検診で主治医にめずらしい種類のガン「腺様嚢胞癌」 と告げられました。
今後の治療の話しがありましたが「このガンに対する効果的な抗がん剤はありません。放射線治療を行います。」と、言われました。
2ヶ月の放射線治療後、退院。
2ヶ月ごとの通院、その後6ヵ月ごとの通院検査となりました。
退院後、2年目に肺への転移が見つかりました。
てっきり、肺に転移した腫瘍に対しても何らかの治療を行うものだと思ったところ、対処方法はなく腫瘍との共存だと言われました。
6ヶ月ごとの検診で撮影している肺の画像を見ると、徐々に腫瘍が肺に出来ていることがわかりました。
2015年11月に、骨への転移が見つかりました。
骨への転移については、全ての部位ではありませんが、放射線を照射しました。
2016年1月首、2017年3月腰・肩に対して放射線治療をしています。
今年(2017年)から、緩和ケアを実施しています。
緩和ケアと言っても痛み止めの薬(オキシコチン、オキノーム)を飲むくらいですが…。
今年(2017年)の4月に急に、みぞおちの左側が痛くなり、市立病院に行って、診てもらったところ、肺に出来ている腫瘍が大きくなり、他の臓器を圧迫しているために痛みが発生していると言う診断結果でした。
肺は3分の2近くが腫瘍に侵されていました。
先月(2017年7月)に受診した時に、オプシーボを紹介されました。
そろそろ本当にやばいのかと思うようになってきました。
今回メールで連絡しましたのは、他の方の体験記を読ませていただき、皆さんが頑張っているのが伝わってきたのもあり、自分も一人のACC罹患者として自分の体験を報告したいと思ったからです。
遠い北海道からではありますが、TEAM ACCを応援しています。
2017年8月UP
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