ACC体験記 FILE018=ボンさん

<原発部位>副鼻腔

<STAGE>ー(不明)

<ニックネーム>ボン

<性別>女性

<羅患年齢>21歳

<住まい>東京都

<治療>

 2007.2月下旬 腫瘍摘出手術

 2013.9月下旬 10月中旬 再発に伴い陽子線治療

<現状>

 2015.11月 肺転移

 2016.8月 副鼻腔に再発

 3カ月に一度CTとMRIを行い、経過観察中

<体験記>

体に異変を感じたのは2006年5月頃、海外の大学に在学中、左側の顔の中心部ら辺に今までに感じたことのない違和感を感じた。

違和感というのは痛みやしびれではなく、触るとしこりのようなものがあるという感覚だった。

ただ、普段通り飲食はできたり、生活する上で不便なことはなかったためすぐに治ると思い放置した。


2ヶ月後の7月、就職活動に伴い一時帰国をした際、違和感がなくならなかったこともあり、病院へ行くことに決めた。


山梨の県立中央病院の受付にて自分の症状を伝えると内科へ行くように言われたが、内科医より内科では不明ということで、口腔外科へ。


口腔外科の医師に、自分自身の症状を伝えたところ、まずは血液検査とレントゲンをとってきてと言われ、その日に実施。

その後、診察室にて人生で初めて細胞診を受けた。

その日、医師からはもう少し検査を行いたいということと、次回来るときには親も連れてきてと言われた。


翌週、医師に言われた通り、母親とともに病院へ行き、CTやMRIなどを受診。

さらにその翌日、他の病院でガン検査のPETも受診した。

それらの結果に伴い8月に腺様嚢胞癌と判明。


しかし、まだ大学生ということと海外に戻らないといけなかったため、両親だけがこの事実を知っていた。


腺様嚢胞癌は進行が遅いこともあり、大学を卒業してからでも手術は問題ないという医師の判断で、私はガンを患っていることを知らずに海外に戻り、大学を卒業し、帰国した。

その間も特に痛みなどは生じなかった。


帰国後はすぐに病院に行き、CTやMRIの検査を行った。

そして、2007年2月27日に入院の手続きを行うとともに、そこで腺様嚢胞癌の宣告を受け、「なぜ自分がガン?」という疑問を感じたまま、翌日の28日に手術を行った。

手術は無事に成功。 1ヶ月弱入院をし、3月末には退院した。


その後、しばらく通院しながら様子を見ていたが、2013年6月頃に体重が減り始め、後頭部下側や肩、首が今までに感じたことのない激痛を覚え、さらに唇にしびれを感じ始めた。

診断の結果、再発が判明した。


副鼻腔の腫瘍は脳や目など重要な部位に近いこともあり、手術が不可能と言われ、国立癌研究センター東病院にて9月下旬から10月中旬にかけて平日約15分ほど陽子線治療を受けた。

その副作用については、治療を初めて1週間後くらいから顔が赤らみ、病院でもらった薬を塗り続け、口の中は口内炎のようなものがたくさん出来はじめ、固いものは食べれず、シリアルに牛乳をかけ、ふやけてから食べる日々が続いた。

顔の赤らみは11月の上旬まで続き、食事も11月上旬くらいから正常に戻った。

腫瘍については治療開始2週間後くらいから小さくなりはじめ、終わるころには消滅した。


陽子線の治療後は3ヶ月に一度のCTとMRIを受けながら様子を見ていた。

しかし、2015年11月、会社で行われた健康診断の結果にて肺に白い影があることがわかり、病院にてCTを実施。

その時に肺に転移していることが判明。

定期的にCTやMRIを受けていても急に現れる場合があることを知った。 医師からは腺様嚢胞癌は進行が遅いことや痛みなどもないということで経過観察を進められた。


そして、2016年7月頃から左頭部に痛みを覚え、病院でMRIをしたところ、副鼻腔に再発が判明。

頭の痛みについては痛み止めを処方され、定期的に飲むようになった。


その時、放射線科の医師からは現状できることは抗がん剤のみと説明を受けたが、内科の医師には腺様嚢胞癌は抗がん剤を投与しても良くなる確率はかなり低く、逆に副作用で吐き気やしびれ、食欲不振などに伴い、悪化するケースがあると言われたため、その時点で抗がん剤を受けることはやめた。


それからは家族とも話し合い、今、体にいいことはすべてやろうという話になり、《気功をうけたり》、《テラヘルツに通ったり》、《酵素とケイ素を毎日のみ》、《飲料水は水素水に切り替え》、《添加物の入っているものはすべて避けるようにし》、《ストレスがたまらないような生活》などを送るようにした。

その結果、頭痛がなくなったのは事実である。今後も体にいいというものはすべて取り入れようと考えている。


最後に、現在、肺の腫瘍は十数個あり、大きくなってきているものがあったり、肺自体に水が溜まってきたり、脳の腫瘍も大きくなりつつあるが、 

『同じ一日を過ごすなら、マイナス思考よりプラス思考』と考え、

 ハッピーに生きようと、毎日を過ごしている。 

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