ACC体験記 FILE015=ちーこさん

<原発部位>右顎下腺

<STAGE>Ⅱ→Ⅳ T2N0M0

<ニックネーム>ちーこ

<性別>女性

<罹患年齢>37歳

<住まい>群馬県

<治療>2005.1.18 右顎下腺摘出手術

    2005.131〜3.7放射線50グレイ

<現状>2015.6 肺転移発覚

    無治療 経過観察

    三カ月ごとに耳鼻科

    呼吸器外科診察 

    6カ月ごとCT及び血液検査

<体験記>

発覚〜治療

10年前(1995)頃から…

右顎にしこりがあるのに気づきましたが、触っても痛くないのであまり気にしていませんでした。風邪を引いたり、疲れたりするとズキッと痛むので、職場の健康診断で何度か聞いてみましたが「リンパ腺が腫れているのだろう?大丈夫」と言われ、熱が出るとリンパ腺が腫れることもあったので放置しました。


2004.夏

子供(4歳、3歳)の育児・家事・仕事に追われ、疲れていたのか頻繁に痛くなりました。

新聞で耳下腺・顎下腺癌の記事を読み心配になりましたが忙しかったため放置しました。


2004.10

かかりつけ医に相談したところ、リンパかも知れないからという理由で抗生物質を飲んでみることになりました。


2004.12

2種類の抗生物質を試しましたが効果がなく、腫瘍の疑いもあるとのことで総合病院へ紹介状を持って行くよう勧められました。


2005.1

総合病院にてCT、MRI、RI検査の結果、腫瘍があることが判明し手術が決定。

「多形腺腫のようだが 取ってみないとわからない」と言われました。


2005.1.18

手術。その日のうちに悪性だったと告げられ、幼い子供がいたのでどうしようか路頭に迷いました。

しかし、術後は元気で次の日から食べたり、歩いたりしていました。

リンパ郭清はしていないと思います。

子供が小さいという理由で家の近くの病院を選んでしまいましたが、やはりこの時に大学病院に行っていればと後悔はあります。

腫瘍は顎下腺に留まっていたので取り除けました。

しかし、目に見えない癌かあるかも知れないという理由から放射線治療をすることになりました。

通院で30回/50グレイを照射しました。

仕事は休みましたが家事・育児をしながら治療をすることが出来ました。

副作用は殆んどありませんでしたが、唯一の副作用が味覚障害でした。

それでも味覚障害はすぐに元に戻りましたので良かったです。

その後は定期的に検診をしました。肺に転移しやすいのでレントゲンで確認をしていました。


2007.5

声帯ポリープ摘出手術を受けましたが悪性ではありませんでした。


2010

手術後5年を迎え、そこで検診は終わりになってしまいました。


肺転移〜現在


2015.5

癌であったことを忘れて元気に過ごしていましたが、職場の健康診断のレントゲンにひっかかりました。

手術した病院の呼吸器内科でCT検査を受けたところ、肺に2センチの腫瘍とミリ単位の腫瘍が十数個見つかりました。

耳鼻科で多発肺転移すると言われていたので腺様嚢胞癌の肺転移ではないかと言われましたが、新たな肺癌の可能性もあるかも知れないからと言われ、気管支鏡をやりました。ところが苦しいだけで、細胞はをとることは出来ませんでした。


2015.6

念のため胸腔鏡手術をした結果、腺様嚢胞癌の肺転移が確定されました。


今現在

胸腔鏡手術の影響のためか胸の下が痺れる感じはありますがその他は自覚症状がありません。

でも、本当にゆっくりですが確実に大きくなっている肺の腫瘍。

10年経っての肺転移でショックでしたが前を向いて生きて行こうと思っています。

幼かった子供達も高2と中3になりましたが、まだまだ心配です。

もっともっと見守り続けたい! 東京オリンピックも見たい! と思ってます 。


2017年2月3日UP

TEAM ACC

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