ACC体験記 FILE038=こめさん

<ニックネーム> こめ

<性別>     女性

<罹患年齢>   53歳

<原発部位>   顎下腺(右)

<住まい>    九州地方

<現状>     肺転移 経過観察中


<これまでの経緯>

2018年10月

何気に触れた右首にコリコリがある事に気づくが、痛くも痒くもなかったため別に気に留める事なく日々を過ごしていました。

その後、首のコリコリが急に気になり出し、近所の総合病院に駆け込み受診。

触診のみの診察で恐らく唾石症だろうとの事。

手術は必要だが悪いものではないので急ぐ必要はないと言われました。

セカンドオピニオンで地元の大学病院へ。

一連の検査後の診断は良性の多形腺腫。

この結果を踏まえてここの病院で手術、治療をしてもらおうと思っていましたが、具体的な日時は未定でした。

この事を知った友人から、サードオピニオンとして がん診療拠点病院を勧められました。

が、しかし私は友人からのアドバイスに耳を傾けようとはしませんでした。

なぜならば今まで受けた2つの病院から「良性」と言われているし、毎年受けている人間ドックでは悪いところは見つからない。

19年前に患った乳がんでは「完治ですね」と嬉しい言葉を頂いた矢先でしたので、今回の件は、悪性ではないという根拠なしの漠然とした自信がありました。


2019年1月

年が明け、せっかく友人が心配してくれているのだからと、勧めてくれている病院でサードオピニオン。

持参した画像を医師が見るや否や少し険しい表情になり「画像のここが気になる」と、言われました。

良性と思われるが悪性も否定できないという事で、その日の内に忙しいスケジュールにも関わらず事前検査、手術日を入れてくださりバタバタと事が進みました。

(友人、医師、スタッフの方々には感謝しております)

しかしながら この状況下でも私は、まだ楽天的でした。


2019年 1月下旬

手術

術後、病室に戻り意識が朦朧としている中、主人から「悪性だった」と告げられました。

T2N0M0

断端 なし(陰性)

2ヶ月に一回の経過観察が必要とのこと。

時間が経つにつれて事の重大さを理解したものの、それから暫く精神的に参ってしまったことは言うまでもありません。 


2019年11月

肺に4ミリほどの結節影が1箇所見つかる。


2020年11月

肺に2箇所転移を確認。


2021年1月

前回と大きさ等変化なし、現在経過観察中。


<これからのこと>

私たちは、不安や悲しみを抱えながらも前向きに生きています。

そして誰ひとり諦めていません。

どうか、少しでも早く治療への道すじが見える事を切に願っております。

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